主な種類と特徴

きゅうりは、大別すると”白いぼきゅうり”と”黒いぼきゅうり”に分かれます。このうち、”白いぼきゅうり” が日本で栽培される品種の大半を占めています。また、”白いぼきゅうり”は、その見た目の違いから、 表面に白い粉(ブルーム)が出る”ブルームきゅうり”と、白い粉が出ない”ブルームレスきゅうり”に分かれます。現在は、日持ちが良く表面に光沢があることや白い粉が農薬と勘違いされることから、ブルームレスきゅうりが主流となっています。
*白いぼきゅうり 緑色が鮮やかで、皮が薄く歯切れが良いのが特徴の白いぼきゅうりは、日本で流通の大半を占めます。果肉がみずみずしく水気の多い品種なので生食のほか、どんな料理にも向きます。露地栽培のほか、促成栽培や温室栽培の普及により全国で栽培され、一年を通して出回っていますが、おいしい季節は夏から秋にかけてです。
*黒いぼきゅうり 黒いぼきゅうりは、白いぼ系品種より早く日本に伝わった黒いぼ系品種です。白いぼきゅうりの旬の味には劣りますが、皮が厚く味が濃いため、炒め物等の加熱料理に向いています。 かつては、全国的に流通していましたが、生産量は減り、1960年代に市場が生食に適した白いぼきゅうりへの転換を図ったことで、現在では九州、四国等でわずかに栽培されています。
*いぼなしきゅうり いぼなしきゅうりは、従来のきゅうりに比べ短く太めで果皮が柔らかく、みずみずしさが長持ちするという特徴を持っています。 カット野菜に加工する場合、いぼが多いと雑菌が繁殖しやすいことから、外食やコンビニエンスストア向けとして雑菌が付きにくい、いぼなしきゅうりが導入されるようになりました。代表品種は、フリーダムで、出回りが多くなっています。
*ピクルス用品種 ハンバーガーの具材としておなじみのピクルスは、野菜を酢漬けにした欧米の漬物です。ピクルス用品種は、短い楕円形で半分は白色に近く、いぼは黒いのが特徴です。代表的な品種は、鵜渡川原きゅうり 等で、山形県や北陸地方等、日本海側で栽培されています。
*花丸きゅうり 長さ6~7㎝で収穫し花が付いた状態で出荷されるきゅうりで、品種ではありません。主にレストランや料亭等高級料理店向けに栽培され、料理のつまやあしらいに利用されますが、その黄色い花のかわいらしさで楽しませてくれます。用途によっては3㎝ほどの小さい物もあります。
*もろきゅうり 本来はきゅうりにもろみを添えた料理名で、品種ではありません。生食用のきゅうりの通称になりました。多くが黒いぼ系品種で、果肉は緻密ですが、柔らかく歯応えが良いのが特徴です。生食に適しており、そのまま味噌を付けて食べたり、即席漬けにしたりすることに向いています。長さは10~15㎝程で、名称は産地によって異なります。

栄養素・機能性成分

  きゅうりは、その大部分を水分が占めていることから、栄養はそれほどありませんが、熱中症の予防に効果的です。また、カリウムが含まれることから利尿作用も期待できます。さらにナトリウム、カルシウムが微量含まれているので、天然のスポーツドリンクとして、多量の汗をかいた後の水分補給やハイキング等のおやつに持って行くとよいでしょう。 そのほか、ビタミンA、K等のビタミン類や亜鉛、マグネシウム等のミネラル類も、少量ながらバランスよく含んでいます。調理をしなくても生で食べられるので、ヘルシーで毎日食べられる野菜といえます。

保存方法

  きゅうりは、熱にも水にも弱い野菜 なので、水気をふき取りラップかポリ袋に入れ 、保存しましょう 。また、急激な温度変化は苦味の原因になるほか、「きゅうりの風邪ひき」という言葉があるように、低温に弱く冷やし過ぎるとビタミンCが壊れるので、10~15°Cで冷蔵庫の野菜室に立てて入れれば、4~5日は保存可能です。寒い冬場には冷蔵庫で保存せずに、風通しの良い冷暗所で保管するのが最適です。乾燥させないように注意してください。

選び方

 ずっしりと重く全体に張りがあって、 表面の緑色が濃いものを選びましょ う。太さが均一ならば、多少曲がっていても味に問題はありません。また、いぼが痛いぐらいにピンと張っているものが新鮮です。 皮にシワが寄っているものは水分が落ちているので避けましょう。また、皮に張りがない場合は鮮度が落ちている証拠です。

*このコーナーの文章は、独立行政法人/農畜産業振興機構 「野菜ブック 食育のために」. から引用させていただいています。