主な種類と特徴

スイートコーンは、糖度によってスイート種とスーパースイート種に、また、粒の色によってすべて黄色いイエロー系、すべて白いシルバー系、黄色と白が混ざったバイカラー系に大別できます。甘さへの追及も進み、昭和40年代から全国で栽培されるようになった”ハニーバンダム”以来、甘みの強いスーパースイート種が生食用として主流となっており、現在は、ハニーバンダムを改良した”ゴールドラッシュ”や”味来”のほか、昭和60年代に登場した”ピーターコーン”を先駆けとする”バイカラーコーン”が流通の大半を占めています。このほか、生産量は極わずかですがモチモチとした食感の”もちトウモロコシ”もあります。
*イエロー系 代表品種に、昭和40年代から全国で栽培されるよう になったスーパースイート種のハニーバンダムがあり ます。粒皮は厚みがありますが甘みが強く、かつ、収穫時の食味が2~3日維持できるため、消費者から爆発的な人気を得ました。現在は、ハニーバンダムを改良した、小ぶりで果物のように甘い味来や、粒皮が柔らかく実入りの良いゴー ルドラッシュ等が多く流通しています。
*シルバー系 ハニーバンダムの白粒種。小粒でツヤがあり、甘みが強く粒皮が柔らかいのが特徴です。ゆでたり、焼いたりするほか、サラダ等にも向きます。人気品種に、糖度が高く果物のように生で食べることができるピュアホワイトがあります。他品種と交配すると白くならないこともあるので、小規模な産地で導入されています。
*バイカラー系 ハニーバンタムの黄粒種と白粒種を掛け合わせてできた一代雑種。 「バイカラー」とは、2つの色という意味で、黄色と白色の粒が3対1の割合で混じります。ハニーバンタムに代表されるイエロー系の品種よりも甘く、粒皮が柔らかいため、かすが口に残らず人気を得ています。代表品種に、”ピーターコーン”や”ゆめのコーン”等があります。
*ベビーコーン  8㎝ほどのスイートコーンの2番雌穂を若取りしたもので、ヤングコーンとも呼ばれます。芯が柔らかく丸ごと食べられるため、生鮮のほか水煮の瓶詰や缶詰等にして市場に出回っています。 サラダやシチュー、中華料理等に利用されます。

栄養素・機能性成分

 スイートコーンは、糖質が主成分で、穀物的な性格を持っており、エネルギーの補給源となります。 胚芽の部分には、糖質代謝を円滑にして疲労回復に役立つビタミンB群や、生活習慣病の予防が期待できるビタミンEのほか、むくみの解消や高血圧予防に効果があるカリウム、骨や歯を丈夫にするカルシウム、たんぱく質の合成に必要なマグネシウム等をバランスよく含む栄養価の高い野菜です。また、スイートコーンのひと粒ひと粒の皮は、セルロースという不溶性の食物繊維でできているため、便秘の改善や大腸がんの予防効果も期待できます。

選び方

 皮の緑色が濃く、実が先までぎっしりと詰まっており、粒がふっくらしているものが新鮮です。ひげの1本1本が粒のひとつひとつにつながっているので、ひげが多いものほど粒の多い良品です。また、ひげの褐色が濃いものは、よく熟して甘みがあります。

保存方法

 鮮度の低下が激しく、時間とともに 風味や甘みが減少するので、買ったらその日のうちに食べるのがおいしくいただく条件です。保存する場合は皮付きのままラップで包み、茎を下にして立てた状態で冷蔵庫の野菜室に入れ、翌日には食べ切りましょう。すぐに食べない場合は、ゆでてからラップで包み、冷蔵庫に入れれば2~3日保存可能です。また、冷凍保存する場合は、ゆでたものを3㎝程度の輪切りするか包丁で実を外して密閉袋に入れます。

*このコーナーの文章は、独立行政法人/農畜産業振興機構 「野菜ブック 食育のために」. から引用させていただいています。