主な種類と特徴

 れんこんは、ハスの地下茎が肥大した部分を指し、明治以降に中国から導入された中国種と、それ以前に渡来したもの、および日本在来のものである在来種に大別されます。シャキッとした食感が魅力のれんこんは、穴のあいたその形状から先の見通しがきく縁起ものとして正月料理や精進料理に用いられ親しまれている野菜です。
*中国種 地下茎が浅く伸び節間が短く太いため掘り取りが便利です。耐病性にも優れて収量も多いため現在の主流となっています。晩生で高温期に急速に生育します。また、在来種に比べ粘り気が少なく粉質な食感が特徴です。主な品種に備中や杵島等があります。
*在来種 地下茎が深く伸び節間が長くややほっそりとしています。掘り取りにくく収量も少ないですが肉質は粘質で食味も良好です。早生で低温に強いため一部の地域で早どり用として栽培されています。主な品種に、天王や上総等があります。

栄養素・機能性成分

 れんこんは、でんぷん質とビタミンCを多く含んでいます。ビタミンCは強い抗酸化力によって動脈硬化や脳卒中、がん等の病気を予防したり、皮膚や骨を強化する働きがあります。ビタミンCは熱に弱い成分ですが、れんこんに含まれるでんぷん質に守られているため、加熱調理による損失はそれほど多くありません。そのほか高血圧の予防に有効なカリウム、ビタミンB群の一種でエネルギー代謝を大きくサポートするパントテン酸、糖質代謝の補酵素として働き、疲労回復に効果的なビタミンB1等も含みます。

選び方

 れんこんは、全体的にずっしりとしてまっすぐなものを選びましょう。皮が白すぎるものは漂白されている可能性があります。漂白されたものは、シャキッとした食感や味が落ちるので、本来の皮の色である茶褐色または淡黄色のものを選びましょう。また、穴の大きさがほぼそろっているものは良品といわれています。切り口が変色しているものや、穴の中が黒くなっているものは鮮度が落ちているので避けましょう。

保存方法

 丸ごと保存する際は、湿らせた新聞紙で包みビニール袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存しましょう。また、カットしたものは変色を防ぐためラップでしっかりと包み、同じく野菜室で保存しなるべく早めに使い切りましょう。

*このコーナーの文章は、独立行政法人/農畜産業振興機構 「野菜ブック 食育のために」. から引用させていただいています。