主な種類と特徴

えだまめは、大豆の未成熟な豆を食用とする野菜です。もともとは子実 用の品種の若さやを食していましたが、現在はえだまめ専用の品種が 400品種以上あるといわれています。主に市場に出回っているえだまめは、粒が中位の大きさで毛が褐色の 極早生(秋田・奥原系)、中~大粒で褐色の毛を持つ早生(白鳥系)、やや大粒で白い毛を持つ中晩生(白毛系)の3グループに大別できますが、流通の大半を占めるのは白毛系のえだまめです。そのほか、地方野菜として根強い需要のある山形県のだだちゃ豆、福島県・秋田県の五葉豆、新潟県の茶豆等、さやや豆が茶色豆系の品種や、丹波地方の黒豆等、地方には独自の品種がいろいろあります。
*えだまめ(白毛等) 内で最も流通しており癖がなく、万人受けする一般的なえだまめです。さやは鮮やかな緑色をし、白色のうぶ毛がはえ、節と節の間が狭く、ひとつのさやに2~3粒の大きな豆が入っています。錦秋、奥原、早生、サッポロミドリ、おつな姫、湯あがり娘等、様々な品種があります。
*えだまめ(茶豆)  一般のえだまめは、関東地方の生産が多いのに対し、茶豆は東北地方が中心となります。収穫時期はやや遅めで8月中旬~9月中旬に最盛期を迎えます。だだちゃ豆は、茶豆の代表品種のひとつです。山形県鶴岡地方で江戸時代から生産されていました。さやに生えているうぶ毛の色が茶色で、豆のくびれが大きく、ひと粒がふっくらとしています。一般のえだまめは3粒入りが多いのに対し、だだちゃ豆は2粒が半分を占めます。独特の甘みと風味があり、特にゆでたてはスイートコーンのような強い香りがします。新潟茶豆も代表品種のひとつです。
*えだまめ(黒豆) 都の丹波地方等に代表される丹波の黒豆が有名ですが、一般的には正月用の煮豆等に使用されています。えだまめとしては、黒大豆が成熟して黒豆になる前の若いものを使いますが、さやの中で黒くなる前の状態のため、大粒の豆とさやの中の薄皮がうっすらと黒みを帯びているのが特徴です。黒豆特有の深い甘味と凝縮されたコクがあります。旬は茶豆よりさらに遅い9月下旬~10月中旬で、収穫時期が2~3週間程度と短く生産量も少ないため、あまり市場に出回ることはありません。

栄養素・機能性成分

  えだまめは、大豆の若さやや、若さや付きの枝ごと収穫し、未成熟な豆を食用とします。大豆は「畑の肉」と呼ばれるほど栄養価が高く、えだまめにも同様にたんぱく質のほか、カルシウム、ビタミン類、食物繊維、鉄、カリウム等の栄養成分を豊富に含んでいます。特に野菜にも含まれる葉酸が多く含まれ、体の成長、貧血の予防、生活習慣病等に効果があります。また、胃腸が弱いため夏バテを起こしている人に共通しているのが、ビタミンB1やB2等のビタミン類の不足といわれますが 、えだまめはビタミンB1やB2を多く含んでおり、手軽に食べられる野菜として、夏バテ防止や疲労回復に効果的といえます。

選び方

  えだまめは、色が鮮やかでふくらんだ豆の粒の大きさがそろっているものを選びましょう。ネットやビニール の中で部分的に黒ずんで変色しているものや、傷がついたものは鮮度が落ちている証拠です。枝付きのものは鮮度が保たれているので、より新鮮な豆の風味を味わえます。葉がいきいきとしており、丈が低くさやが密生しているものを選びましょう。

保存方法

 えだまめは、時間の経過とともに独特の風味と甘さが落ちてしまうため、鮮度がとても大切です。その日のうちに食べきれない分も、買ったその日のうちにゆでておき、上手に保存するのが美味しさを保つ秘訣です。保存する際は、短時間で硬めにゆであげ水分を飛ばし、保存袋に入れ冷凍庫へ入れます。食べる直前に凍ったまま熱湯でサッとひとゆですれば、ちょうどよい食感とそのままの旨みを楽しむことができます。

*このコーナーの文章は、独立行政法人/農畜産業振興機構 「野菜ブック 食育のために」. から引用させていただいています。